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あたらしいしんでん

2024年1月7日 礼拝メッセージ要旨 「新しい神殿」 マタイによる福音書26章57〜68節(講解86) 山田雅人

▼逮捕されたイエスは、その夜のうちに大祭司の家に連れて行かれ、夜が明けるとすぐにローマ総督ピラトのもとに連れて行かれ、その朝のうちに死刑判決が下され、午前9時(マルコ並行15:25)には十字架につけられる。この裁判の異常なほどのスピーディーさは、「初めに死刑ありき」という、ユダヤ教当局とローマ軍との策略を示している。
▼なぜ最高法院はそれほどまでに急いで、イエスを死刑にしようとしたのだろうか。それは、イエスの教えを認めてしまったら、自分たちの権威が全くなくなり、今までの自分たちの教えが間違っていたことを認め、変わらなければならなかったからだろう。表面的には律法に違反し、神殿を冒涜したイエスを裁くのだと言いながら、内実は自分たちの面子や利益を守るためであった。
▼そのような彼らの反感と殺意が決定的になったのが、イエスが神殿境内の商売人たちの机をひっくり返して大暴れをしたこと(21:12〜)であり。また、61節に引用されているように、「神殿を打ち倒し、三日あれば建てることができる」と言い放ったことだ。弟子たちは、イエスのこの発言を、後になってから思い出している−「イエスは答えて言われた。『この神殿を壊してみよ。三日で立て直して見せる。』…イエスが死者の中から復活されたとき、弟子たちは、イエスがこう言ったのを思い出し、聖書とイエスの語られた言葉とを信じた」(ヨハネ2:19-22)。
▼神殿というイエスの体は壊れても、三日で復活したということである。より厳密に言えば、教会が成立した後、「教会はイエスの体である」という信仰に立って、福音書記者ヨハネ自身が、イエスのあの時のあの言葉を思い出しているのだ。「壊れた神殿を三日で建て直す」という、あの無茶な言葉が本当であったということを、ヨハネは告白しているのである。弟子たちが、そしてヨハネが思い起こしたのは、「神殿を倒す」という一見無謀とも思えたイエスの行動が、新しい神殿−今現在、本来あるべき礼拝のすがた−を生み出している、ということの驚きであった。
▼イエスの殺害の動機となった「神殿破壊」は、イエスの復活のしるし、イエスの復活の身体としての新しい神殿となった。イエスが神殿から祭儀や儀式、犠牲の献げ物を取り去り、残ったのは礼拝のみであった。人間の作り出す無駄なものを削ぎ落とし、ただ真理のみを求め、ひたすらイエスと神とを思い、すべての人々に開かれた礼拝。そのような本来の礼拝のすがたを心に留めて、新しい年を歩みたいと思う。

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