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2023年6月18日 礼拝メッセージ要旨『重荷も喜びも共に』  マタイによる福音書19章1〜12節(マタイ講解59) 山田雅人

▼離婚についてのイエスとファリサイ派の問答−「何か理由があれば、夫が妻を離縁することは、律法に適っているでしょうか」。イエスは離婚についての質問には直接答えず、創世記(2:24)を引用し、結婚について語る−「それゆえ、人は父母を離れてその妻と結ばれ、二人は一体となる」。結婚とは男と女がそれぞれ両親から離れて、二人が一体になること。イエスは徹底的にこの視点に立ち、この視点から語る。
▼続けてイエスは言う−「だから、二人はもはや別々ではなく、一体である。従って、神が結び合わせて下さったものを、人は離してはならない」(6節)。この離婚の禁止命令は旧約聖書には見出されず、おそらくイエス独自の言葉だろう。神はお造りになった人を、性を、結婚を見て「極めて良かった」と言われた。最高傑作として作られた結婚や性のはずなのに、罪ゆえに曲がってしまった人間はそれを傷つけている。8節の「あなたたちの心が頑固なので、モーセは妻を離縁することを許したのであって、初めからそうだったわけではない」はそういうことだ。
▼そのモーセ律法とは申命記24章1節の規定である−「人が妻をめとり、その夫となってから、妻に何か恥ずべきことを見いだし、気に入らなくなったときは、離縁状を書いて彼女の手に渡し、家を去らせる」。この律法は男性が妻に離縁状を渡すケースしか想定していないが、イエスは9節でこう語る−「言っておくが、不法な結婚でもないのに妻を離縁して、他の女を妻にする者は、姦通の罪を犯すことになる」。イエスは「正当な理由があるなら、女性の側からも夫を離縁するケースがある」、つまり「女性は夫の持ち物なんかではない、処分可能な財産などではない、全人格的交わりの相手であり対等な立場なのだ」と言ったのだ。
▼イエスは夫婦を指して「神が結び合わせてくださったもの」と言っているが、直訳は「神が軛(くびき)でつないだもの」だ。「神が軛でつないだものを、人は離してはならない」−「くびき」とは、複数の家畜をつないでおくものである。妻は主人である夫に仕えるものと当たり前のように規定されていた社会にあって、イエスは夫婦とは一つの軛、一つの重荷を対等に分け合うためにつながれたものだと言ったのだ。夫婦が並んで同じ軛につながれている。同じ荷物を対等に分け合っている、そういう軛に神がつないでくださったのだと言うのだ。
▼このことは夫婦の関係だけでなく、あらゆる人間関係にも当てはまるのではないか。人間同士が互いに縛り縛られる関係、支配し支配される関係ではなく、一つの重荷を対等に分かち担う関係である。また、「軛」という言葉からは、重荷だけではなく、喜びも共に分け合うような豊かさが感じられる。なぜなら、重荷を分かち合うことなくして、喜びを分かち合うことはできないからだ。対等な二者が自らの意志で、努力や工夫も重ねながら、神が結びあわせてくださった重荷も喜びも共に分かち合う。そのような関係を築く者でありたい。
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