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そうぞうのもくてき

創世記 2章 4b〜25節 「創造の目的」 2019.11.10

創世記 2章 4b〜25節 「創造の目的」 山田 雅人
 
▼天地創造物語は神話でも歴史的事実でもなく、著者の信仰の告白としての真実と言えるだろう。4節の「これが天地創造の由来である」という文を境に、1章と2章では別々の創造物語が記されている。神の呼び名は「神」(エロ―ヒーム)から「主なる神」(ヤハウェ・エロ―ヒーム)へと変わり、1章にはなかった人間創造の目的が記される。「人間は土の塵であり、そこに神が命の息を吹き入れられたので、生きる者にされている」―これは、人間が存在しているのは神なしにはありえないことで、人間の存在が全く神に依存しているのだということを意味している。     
▼人間創造の目的の一つは、「地を耕し、守ること」(15節)である。「耕す」の元来の意味は「仕える」であるので、地つまり自然全体に仕え、これを守ることが人間に与えられた務めであり、人間が創造された目的であると言われている。もう一つの目的は、人と人、人と神との関係についての洞察である。「食べると必ず死んでしまう」という一見理不尽な命令には、私たちが命令に従うか従わないかを自ら決断する余地が与えられている。言い換えれば、神は人間を奴隷やロボットとしてではなく、自発的な自由意志をもって神からの語りかけに応答する存在として造られたのだ。
▼同じことは人の助け手の創造にも言われている。「彼に合う助ける者」は、「向き合って支え合う対等の相手」と訳されるべき言葉。「人が独りでいるのは良くない」のは、男性は女性という上下・優劣の区別なく、お互いが向き合い、対等な相手がいて初めて「良しとされる」からだ。人間同士の本来の関係は、お互い何も隠したり警戒したり虚勢を張る必要もなく、ありのままの、裸の自分でお互いいられる関係なのである。
▼この関係は、蛇の誘惑のあと、神の命令に違反し、神と向き合うことを拒絶し、互いに責任転嫁をすることで崩れていく。そのため裸でいることがお互いに恥ずかしくなり、互いに身を隠し、神からも隠れるようになってしまう。この神に対する率直さの喪失と、神が求めた人格関係の崩壊が、神が「食べると必ず死んでしまう」と言った言葉の意味である。
▼神は、人が間違いを犯しても、罪を率直に認めることを期待し、神の問いかけに応えるのを常に待っておられる。アダムが神から身を隠した時、カインが弟アベルを殺した時、「あなたはどこにいるのか。」と問うたように、今も我々に「あなたはいったいどこにいるのか。」と問い続けられる。我々は日々の歩みの中で常に自分を吟味し、間違いを犯した時にはいつもこの神の創造の目的に立ち帰って歩むよう、促されているのだろう。
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