『子どもを真ん中に』             園長 山田 雅人

入園、進級、おめでとうございます。期待と不安の中にいる子どもたち、親御さんもいらっしゃるでしょうが、子どもたちのありのままの姿を受け止め、寄り添う保育をこの一年も全うしたいと思います。どうぞ宜しくお願い致します。
 コロナ禍の3年を経て、ようやく元の日常生活が戻りつつあります。園行事も当面はほぼ制限なしで行えるのではと期待をしています。特に子どもたちの成長活動に関わる行事が以前のように行えることを楽しみにしています。
 全日本私立幼稚園連合が、もう10年以上前から、「子どもまんなかプロジェクト」という言葉をスローガンに掲げています。子どもを中心とした社会を、という考え方は、つい最近始まったばかりなのです。ところが、今から二千年前の古代社会で、既にイエス・キリストは「子どもを中心に」という教えを説きました。4月の聖句はその姿勢を表したものです。子どもの人権が認められない社会の中にあって、イエスは一人の子どもを抱き上げ、大人達の真ん中に立たせ、「神の国はこのような者たちのものである」と言いました。神さまから与えられたかけがえのない人格である子どもたち一人一人が、中心に招かれて大切にされる、そのような保育現場でありたいと、教職員一同心から願っています。