2020年度 主題聖句
『喜びと平和とであなたがたを満たす。』
(新約聖書 ローマの信徒への手紙 15章13節)

年主題 「こころが満たされる 」

12月の聖句 「学者たちはその星を見て喜びにあふれた。」
(新約聖書 マタイによる福音書 2章 10節)

12月の主題 「喜びにあふれて」
・クリスマスの意味を知り、愛されていることの喜びの中、礼拝する。
・クリスマスの喜びを分かち合うために自分たちにできることを考える。
・寒さの中でも、身体を動かすことを仲間と一緒に楽しむ。

「粛々と...」                 園長 山田雅人

▼新型コロナウィルスの第3波がやって来て、12月のクリスマス行事も自粛が見込まれます。クリスマス礼拝は各クラスごとに行い、讃美歌を外で歌うキャロリングも難しいでしょう。教会ではクリスマスの食事会もなく、24日のイヴ礼拝も公には宣伝せず、「粛々と」内部の人間だけで行う予定です。「粛々と」の文言は、現首相元官房長官が辺野古基地の工事を続ける際に使っていた時不快に感じましたが、今はまさに全ての行事に当てはまる時だなと感じます。
▼でも聖書に記されるクリスマスの出来事は、華やかなイルミネーションやクリスマスプレゼントやケーキ、豪華な食事とは全く正反対の、まさに「粛々と」行われた出来事だったのです。貧しい両親が旅の途中、泊まる宿もなく、身重の妻は家畜小屋で出産することになります。家畜の餌箱に寝かされた赤ん坊、それが救い主、イエス・キリストであったと聖書は語ります。
▼出産を祝う親族もおらず、イエスの誕生の祝いに駆けつけたのは当時差別されていた職業の羊飼いと、蔑視されていた外国人の学者たち(上記)でした。本当の救い主は、華やかな場所にではなく、この世の暗い所に現れ、希望の光を照らして下さる。コロナ禍にあって、改めてこのことを覚えたいと思います。